SECTION05
電磁石のトンネルの中に身体を入れ、磁気と電波を利用して、身体の中の断面写真を得る検査です。
現在、一般には使用されている画像診断法であるエックス線撮影やCT検査ではエックス線を使いますが、MRI検査では磁気と電波を使いますので、放射線被ばくの心配がありません。
また、身体の輪切り(横断面)の写真だけでなく、あらゆる角度の断面の写真を撮ることができ、病気の部分の診断に大変役に立つ画像診断装置です。
MRIはがんの早期発見や脳障害の予防に役立つほか、血管・筋肉・内臓の動きまで鮮明に画像化します。
この最新鋭のMRI装置は、最高クラスの画質により、診断能力がより高まり多彩な撮影方法によって腫瘍などの病巣の早期発見に役立てることができます。
閉塞感を強いられることの多い検査ですが、当院ではトンネル径が70cmと大きく、奥行きは1.5テスラでは最短の145cmと、より快適に検査を受けていただけるようになりました。
次に当てはまる方はMRI検査を受けることができません。
次の項目に当てはまる方は事前にお知らせください。
原則的には食事可能です。
ただし、造影検査や胆嚢を目的とする検査の場合は除きます。
服用中のお薬については、医師からの指示がない限り、通常どおり服用して下さい。
金属(磁性体)は、MRI検査の妨げになります。
クレジットカード・定期券などは、MRI装置の磁気によって使えなくなりますので、検査直前には更衣室にて、身に付けている金属類を全て外して、検査着に着替えていただきます。
検査する部位や疾患にもよりますが、15分~40分位かかります。
検査用ベッドに仰向けに寝ていただき、身体の位置がずれないように固定します。
ベッドごとトンネルの中に入りますが、マイクを通していつでも会話ができます。
また、連絡用ブザーをお持ちいただきますので、安心して検査をお受けください。
検査中は、MRI装置から「トントン」という連続音が聞こえますが、電磁石から出る音ですのでご安心ください。
検査する部位が胸やお腹の場合、心電図を付けたり、数回息を止めて頂く事があります。
検査する部位・組織によっては、よりはっきりと写るよう、また臓器の働きが十分におこなわれているかを検査するために、「造影剤」を静脈注射または服用していただく事があります。
副作用も少なく安全な医薬品ですが、まれに吐き気やかゆみが起こることがあります。
検査後は普段通りの生活をしていただけます。
造影剤を使った場合、造影剤は尿として排泄されます。
排泄を促進させるために、水分(お茶・水など)を多めにお取りください。
頭部MRI
頭部MRA(血管撮影法)
MRI検査では、造影剤を使用しないで、血液の流れを利用して血管を描出することが可能です(MR-angiography:MRA)。
頸椎
腰椎
膝関節
乳腺
腹部