InBody検査のご案内
InBody検査は、患者の体組成を定量的に評価し、治療の効果や病気の進行を適切に管理するためのツールとして、臨床現場で広く採用されています。特に、栄養状態、筋肉量、体水分量の管理において、その利用価値が高まっています。
InBody検査の特徴
- 非侵襲的かつ簡単:服を着たまま、足と手で電極に触れるだけで数分で終わるため、痛みもありません。
- 筋肉・脂肪量の計測により、体の健康状態(運動不足など)を知ることができます。
健康診断のオプション検査としても申し込み頂けます(当日予約可能)。
- 測定精度が高い:複数の周波数を用いた電気インピーダンス法(BIA)により、正確な体組成分析ができます。
1.栄養状態の評価
- 低栄養状態の早期発見:病院やクリニックでは、患者の栄養状態を定量的に評価するためにInBody検査が使用されます。体脂肪率、筋肉量、体水分量を測定することで、低栄養や筋肉量の減少(サルコペニア)を早期に発見でき、適切な栄養サポートが行えます。
- 癌や慢性疾患患者の管理:特に癌患者や腎臓病患者など、栄養管理が重要な疾患では、体組成データをもとに栄養療法や治療効果の評価が行われます。
2.肥満および生活習慣病リスクの評価
- 内臓脂肪の測定:InBody検査では、内臓脂肪面積を測定することができ、メタボリックシンドロームや糖尿病などの生活習慣病のリスク評価に役立ちます。これにより、肥満治療や生活習慣改善プログラムの効果を測定し、治療計画の見直しを行います。
- 脂肪量と筋肉量のバランス評価:体重やBMIだけでは把握できない、筋肉と脂肪のバランスを評価することができ、肥満や筋力低下に対してより個別化された治療を提供することが可能です。
3.サルコペニアの評価
- 高齢者の筋力低下の評価:InBody検査は、サルコペニア(加齢による筋肉量の減少)やフレイル(虚弱)の診断に使用されます。特に高齢者において、筋肉量や筋肉バランスを把握し、運動療法や栄養療法を通じてサルコペニアを予防・治療するための重要なデータを提供します。
4.リハビリテーションと術後回復
- 筋力のモニタリング:手術後や病気からの回復期において、筋力や体組成の変化を追跡するためにInBody検査が役立ちます。術後のリハビリテーションプログラムを設計する際、筋肉量や水分量の変動を把握することで、患者に合ったリハビリ計画を策定できます。
- 浮腫の管理:InBody検査は体水分量も測定できるため、特に浮腫が発生する患者(心不全、腎不全など)の体液バランスの管理に有効です。
5.透析患者の体液管理
- 体水分量のモニタリング:透析患者では、体内の水分バランスが重要です。InBody検査では、細胞内水分と細胞外水分を区別して測定できるため、透析治療を適切に管理するためのデータを提供します。これにより、過剰な水分負荷や脱水のリスクを軽減し、治療効果を最適化します。
6.定期健康診断としての活用
- (健康診断としても)生活習慣・運動習慣・食習慣における計画を立て、継続的にモニタリングを行うことで検査を有効活用できるため、できる限り定期的(3 ~ 6 ヵ月に 1 度程度)に測定していただくことをお勧めいたします。
InBody検査の臨床的メリット
- 非侵襲的で迅速:患者にとって負担が少なく、数分で詳細な体組成データが得られるため、臨床現場での利用が非常に便利です。
- 高い測定精度:複数の周波数を用いた電気インピーダンス法(BIA)により、体水分や筋肉量、脂肪量を精度高く測定できます。
- 経過観察が容易:定期的な測定を通じて、病気の進行状況や治療効果を継続的にモニタリングできるため、個々の患者に合った治療方針の調整が可能です。
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