当院では、「一般精液検査」や「精子クロマチン構造検査」と「抗酸化力検査」の3種類の「精液検査」を実施しています。
なお当院の各種精液検査は、自治体が定める「不妊治療支援事業助成金」の対象となる場合があります。お住まいの自治体のホームページなどをご確認ください。
【いわき市ホームページ】
福島県不妊治療支援事業助成金のお知らせ
精液の量や精子濃度、運動率、精子の形態(奇形率)などを顕微鏡を用いて調べる検査です。これらの項目を総合的に評価することで、正常な精子の数がやその活動力が十分であるか等のことがわかります。
当院では、より詳細な情報を調べるために「精子クロマチン構造検査(SCSA)」「抗酸化力検査(TAC)」の検査をおこなっています。
男性不妊症の患者様は、DNAの損傷を受けた精子の割合が多いと言われています。DNAの損傷割合が多い精子は、自然妊娠が難しく、また自然妊娠しても流産や出生児の健康に影響を及ぼすリスクがあります。
この精液検査では、精子のDNAの状態を調べることで、DNAが損傷している精子の割合をチェックします。これにより、男性側に妊娠・出産の妨げになるような要因がないか、精子に自然受精する能力があるかなどをチェックします。
人によって精子のDNAの損傷割合は異なります。傷つく原因は、喫煙・飲酒・加齢・肥満・ストレス・疾患・高温・精索静脈瘤など様々あり、その日の体調によっても損傷割合は異なります。近い将来、結婚・子育てを考えている方や、不妊治療を検討している方などは、一度精液検査をおこなうことをおすすめします。
抗酸化力検査は、精液の活性酸素を無力化できる力の強さを調べる検査です。活性酸素は精子DNA損傷の主な原因と考えられており、精子の運動性にも影響を与えると言われています。精液中の抗酸化物質が不足していると、精子の質が低下し、不妊の原因となる可能性が指摘されています。
この検査では、精子がどれほどの酸化ストレスを受けているか? 精子の酸化ストレスが不妊の原因に関連しているか? などを調べることで、適切な不妊治療の選択をおこなうことができるようになります。
当院の各種精液検査は、自治体が定める「不妊治療支援事業助成金」の対象となる場合があります。お住まいの自治体のホームページなどをご確認ください。
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保険診療 | 自由診療 | |
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①検査当日に結果報告 | 1,850円 | 6,170円 |
②検査後、別日に結果報告 | 2,080円 | 6,930円 |
※【ご注意】※
ご結婚後、数年経過しており、不妊検査等で診療をおこなう場合は「保険適用」となり、婚姻前のブライダルチェックとして検査をおこなうなど場合は「自費診療」となります。
13,000円(税込)
13,000円(税込)
26,000円(税込)
お問い合わせはこちら【泌尿器科外来の受診と検体の採取】
月・火曜日の泌尿器科外来を受診してください(※受付時間/午前8:30〜11:30、午後15:00〜16:15)。なお受付の際、問診票の「精液検査」の項目にチェックを入れてください。診察後、検査日の予約をとります。
(※「精子クロマチン構造検査(SCSA)」「抗酸化力検査(TAC)」をご希望の方は、問診票にその旨もご記入ください)
→検査当日に結果確認をおこないたい方
朝8:30~9:00までに泌尿器科外来の受付をおこなってください。検体を採取した後、15:30以降に検査結果の診察となります(※お電話での結果のご報告はできません)
→検査後、別日に結果確認をおこないたい方
検査日の翌日には、ご報告が可能です(※土・日曜日、祝日を除き)。
【詳細な精液検査をご希望の方】
「精子クロマチン構造検査(SCSA)」「抗酸化力検査(TAC)」は、「一般精液検査」を受けられた方で、さらに詳細な検査をご希望の方などにおすすめしています。
検査する前、精子はどの程度の期間溜めておけば良いですか?
検査前の禁欲期間は3~7日が適切です。長期間、射精が行われていない場合、貯蔵されている精子の質が低下する場合があります。
体調によって結果に影響がありますか?
精子はおおよそ70日前後で形成されます。そのため、検査前数日の体調によって検査結果に影響を及ぼす可能性は高くありません。しかしながら、影響が全くないわけではないため、正しい検査結果を得るためにも、検査をする際はできるだけ体調を整えることをおすすめします。
加齢により精子の状態は変わるのでしょうか?
加齢によって精子の数や運動率は悪くなる可能性があります。
検査に必要な精子量はどの程度でしょうか?
1回分の射精量全量をご提出ください。
精子検査の結果が悪かった場合はどのようにすれば良いでしょうか?
結果と一緒にお送りする診断レポートに今後の治療に対するご提案を明記しますので 参考にしていただき、医療機関を受診してください。
また、「治療相談室」をご予約いただき対面にてご相談いただくこともできます。
2006年3月 | 岩手医科大学 卒業 |
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2006年4月 | 岩手医科大学医学部泌尿器科学講座入局 |
2010年4月 | 岩手県立釜石病院泌尿器科 |
2011年4月 | 北上済生会病院泌尿器科 |
2012年4月 | 岩手医科大学医学部泌尿器科学講座 助教 |
2014年4月 | ときわ会常磐病院 |