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ホルター心電図検査について
〜どんな事がわかるの?〜

ホルター心電図検査について〜どんな事がわかるの?〜

はじめに

今回は、すでに日常検査になっている、24時間ホルター心電図検査とはどのようなものなのかを説明したいと思います。
心臓は一日にどのくらい動いているか、皆さんご存知ですか? 一般的に言われている基準値から計算すると一日約72,000 〜 144,000回、平均すると約100,000回ほど動いています。それを何十年間も休み無く動くのだから、考えてみるとすごいですよね。「ホルター心電図検査」は、そのとても大切な心臓の一日の動いた回数や心電図波形で診断するための検査です。

目的

ホルター心電図検査とは、どのような時に行う検査なのかというと、主に「脈の乱れ」「胸の痛み」「一日の心臓の動く回数や動悸」などを調べる時に行います。

・脈の乱れ(不整脈) いろいろな種類の不整脈がありますが、頻度が高いものに心房性期外収縮、心室性期外収縮、心房細動、房室ブロックetc
・胸の痛み(狭心症) 心臓に血液を送る冠動脈の流れが悪くなり、症状が出る場合は記録波形に変化があらわれてわかります。
身体を動かしている時に発作が出る労作性狭心症、安静にしていても出る不安定狭心症など。
・一日の動く回数 徐脈(一日に動く回数が少ない場合)や頻脈(一日に動く回数が多い場合)があるかどうかを調べます。特に徐脈の場合は、ペースメーカ適用の判断に使われます。
一日(24時間)記録するのは、食事中、運動時、排便中、安静時、夜中、朝方など様々な条件で、どのように心臓が動いているのかを記録して、それらを一日分として解析して原因を解明する検査法です。

実際の装着像

実際の装着像

検査結果

結果解析には、一応、1週間位かかります。ただし、激しい胸の痛みや迅速対応が必要な場合は、2〜3日位で解析結果は分かる場合があります。

注意点

ホルター心電図検査時は、お風呂は入れません。冬場で電気毛布を使用している方は、寝る直前まで電気毛布で布団を温めていて、寝る時に電源だけ切ってもらい、そのまま電気毛布ははずさなくていいです。電極を体に付ける事により、かゆくなる場合があります。その時は、はずすまで我慢してもらう場合があります。

実際の記録波形

正常波形

心室性期外収縮(2連発)

心房性期外収縮(連発)

徐脈(1分間に30回動く)

常磐病院 検査部
新藤康博