ときわ会

国際協力の取り組み ときわ会グループについて

ときわ会グループの国際協力事業について

ときわ会グループでは、医療・介護のグローバル化に対応すべく、諸外国との連携事業にも取り組んでいます。2015年に行われた上海復旦大学との共同シンポジウムや、同年より受け入れを開始した、EPA(経済連携協定)に基づくベトナム人看護師候補生の受け入れ事業。ベトナム・中国・ハノイ医科大学との連携・協力。また2018年末には、EPAインドネシアからのEPA介護福祉士候補生の受け入れ、中国からの介護職技能実習生の受け入れも行いました。
ときわ会グループは、グローバル化を視野に入れ、今後も海外の国々との協力事業に取り組んで参ります。

ときわ会グループがおこなう国際協力の取り組み

研究活動 EPA事業 特定技能有資格者の受け入れ 外国人臨床修練制度

【研究活動】 フランスのルイ・パスツール大学医学部付属「分子細胞生物遺伝学研究所」との共同研究

2016年4月1日に設立された「公益財団法人ときわ会 先端医学研究所(Research Institute of Innovative Medicine)」、通称RIIM(http://www.tokiwa.or.jp/riim/)。病気の治療に結びつく可能性を持つ先端医学に関する臨床及び基礎研究を行うこの施設は、
徳島大学医学部藤井節郎記念研究センターや産業医科大学内科の研究グループ等と共同研究も行っている他、フランスのルイ・パスツール大学医学部付属の分子細胞生物遺伝学研究所(IGBMC)との研究交流・共同研究も行っています。

【EPA事業】 これまで15名のEPAベトナム看護師候補生が日本の看護師国家試験に合格!

ときわ会では、2015年よりEPAベトナム人看護師候補生の受け入れを行っております。彼らは文化の異なる日本での生活の中で、日本の看護師国家試験合格を目指し、日々試験勉強や看護補助としての業務に邁進しています。
そのような中、2017年度に1名、2018年度に4名、2019年度に1名、2020年度に1名、2021年度に3名、2022年度に5名が看護師国家試験に見事合格しました。現在彼らは、病棟勤務の看護師として日本人の同僚らとともに日々看護業務に取り組んでいます。

EPAインドネシア人介護福祉士候補生の受け入れ

2018年12月1日及び2019年12月、小名浜ときわ苑に計4名のEPAインドネシア人介護福祉士候補生が着任しました。
介護老人保健施設 小名浜ときわ苑では、インドネシアとの経済連携協定(EPA)に基づく取り組みとして、インドネシア人介護福祉士候補生の受け入れを開始。
国民の87.2%がムズリム(イスラム教徒)というインドネシア。酒・豚肉が禁止されている他、定められた時間での礼拝や女性が被る布「ヒジャブ」の着用など、
日本とは異なる文化の中で、来日から4年後の日本の「介護福祉士国家試験」の合格を目指し、日々、介護の実務や試験に向けての学習を行います。
なお、2022年3月に1名のEPA インドネシア人介護福祉士候補者が「介護福祉士国家試験」に合格しました。

【特定技能有資格者の受け入れ】 特定技能の資格を持つアジアの若者達を採用

2018年11月19日、仮設楢葉ときわ苑に3名の介護職種技能実習生が着任しました。
また2024年9月9日には、「介護老人保健施設 小名浜ときわ苑」に特定技能「介護」のインドネシア人4名が入職しました。
以降「小名浜ときわ苑」にて実務経験を積みながら、3年後の介護福祉士試験合格を目指します。

【外国人臨床修練制度】 バクマイ病院腎臓透析センター所属Hoang Anh Tuan医師の研修について

ときわ会はバクマイ病院との連携協定に基づき、2024年8月19日より11月15日の3か月間、バクマイ病院腎臓透析センター所属の腎臓内科医である、Hoang Anh Tuan医師の研修を実施いたしました。
常磐病院腎臓内科、泌尿器科の指導のもと、血液透析患者のヴァスキュラーアクセストラブル、内シャント作成、透析用カテーテル留置等について、実践的な研修を行いました。
Tuan医師は研修期間中、常に意欲的かつ真摯な姿勢で学ばれ、指導医からは優れた技術とすばらしいお人柄が高く評価されました。

研修の合間には、近隣の博物館や観光名所などにもご案内し、日本の歴史や文化などにも触れていただきました。

ベトナム・バクマイ病院へ訪問

Tuan医師の研修終了後、ときわ会グループ常盤峻士会長、常盤傑副会長他計6名がバクマイ病院を訪問し、バクマイ病院長Dao Xuan Co先生、腎臓透析センター長Nghiem Trung Dungs先生他関係者へ研修結果を報告致しました。その際、Tuan医師へ研修の修了証の授与式も併せて行いました。

バクマイ病院とときわ会は、さらなる協力関係の構築に向けて協議を重ねました。

2023年5月30日、ベトナム・ハノイ市にある、北部最大の総合病院である「バクマイ病院(Bach Mai Hospital)」と協力関係推進を目指す目的で調印式を執り行うため、ときわ会グループから常盤峻士会長、常盤傑副会長他計5名がバクマイ病院を訪問しました。
調印式は無事行われ、これにより、今後バクマイ病院とときわ会グループは、医療人材の人的交流、育成および指導、共同研究や情報交換に関し協力関係を進めてまいります。
その第一弾として、バクマイ病院に所属する若手医師が、ときわ会グループの奨学金を活用し公益財団法人ときわ会先端医学研究所のセンター長である加藤先生の指導のもと、腎不全、ホルモン依存性がん(乳がんおよび前立腺がん)や骨粗鬆症に関連する基礎研究を行いながら、博士号取得を目指すプログラムを予定しております。
また、今回のハノイ訪問では、ベトナムにおいて最も古い歴史のある国立大学であるハノイ医科大学とも、バクマイ病院と同様、協力関係を進めるための基本合意に向けた協議を行いました。今後調印に向けて調整を進めていく予定です。

ときわ会グループでは、医療人材の積極的な交流を通じて、医療知識・技術の研鑽に繋げていきたいと考えており、「地域医療」への貢献を推進していくとともに、国際的な視野を持ち、医療人材の育成に努めてまいります。