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人工透析センター長挨拶人工透析治療について

2011年7月1日、財団法人ときわ会常磐病院がグランドオープンいたしました。今後は旧市立常磐病院の後継医療機関として、旧常磐病院が果してきた地域に対する医療貢献を引き継ぐとともに、いわき泌尿器科病院で長年にわたって培ってまいりました泌尿器科、腎臓内科、人工透析および腎移植医療をさらに発展させ、以前にも増して泌尿器科および腎臓内科分野で地域の皆様のお役に立ちたいと考えております。

さて皆様もご存知のように、日本は急速な高齢化社会に入っており、これは腎不全や透析医療の分野においても全く同様です。現在透析を受けている患者さんは勿論、透析治療に導入される患者さんや透析前の慢性腎臓病(CKDと呼びます)の患者さんも年々高齢化しております。これらの患者さんの管理と治療に、医師の他、看護師、管理栄養士、薬剤師、MSW等のさまざまな専門職と協同して、いわゆるチーム医療を基盤とした全人的な医療の提供を行ってまいりたいと考えております。

また注目の人工透析設備におきましては、新しく人工透析センターを建設し、透析に必要な大量の水を可能な限り清浄化して、体内に入っても全く問題のない超純水を使用するという、現時点で最高の全自動透析システムを採用いたしました。その結果、透析水が極めて清潔であることから様々な透析合併症の予防が可能となっております。さらにこのシステムによって至高の透析といわれる「オンラインHDF」も可能となりました。特筆すべきはこのシステムによって透析の始まりから終了まで、機械が自動的に透析を行なうため、「ヒューマンエラー」が減少、医療事故の防止が可能となりました。一方入院患者さんには、身体に負担がかからないようにという配慮から病棟内での透析設備を完備しております。

旧いわき泌尿器科病院での患者さんの生活スタイルや病状に合わせた適正な治療法の選択と提供という基本方針を引き継いで、『笑顔とまごころ、信頼の絆』をモットーに、職員一同がんばっております。ぜひご来院ください。

人工透析センター長
川口洋(かわぐちひろし)

人工透析センター長 川口洋(かわぐちひろし)3

主な経歴

昭和26年1月10日生
岩手医科大学医学部 昭和52年卒業
聖路加国際病院 臨床研修
東京女子医科大学腎臓病総合医療センター 助教授(腎臓小児科)
財団法人ときわ会 いわき泌尿器科 院長
平成23年7月1日より財団法人ときわ会 常磐病院 人工透析センター長

所属学会

日本透析医学会 専門医、指導医
日本腎臓学会 専門医、指導医、学術評議員
日本移植学会 (元評議員)
日本小児科学会
日本小児腎臓病学会 (元評議員)
急性血液浄化療法学会
日本HDF研究会

著書

「透析療法 専門医にきく最新の治療」
「至摘透析をめざして 一歩進んだ透析治療」

学会開催

第16回(平成17年度)日本サイコネフロロジー研究会 大会長