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腹腔鏡下手術腹腔鏡下手術

常磐病院では、低侵襲(痛みの少ない)な治療の一つとして腹腔鏡手術を積極的に導入しています。その対象としている疾患は、副腎腫瘍、腎腫瘍、尿管腫瘍、前立腺腫瘍です。腹腔鏡下手術のメリットは、従来の開腹手術と比較し傷が小さいため、痛みが少なく回復が早いことです。そのため入院期間が短く、早期に社会復帰ができます。また、患部を拡大しテレビモニターに映し出し手術しますので、より精密な操作が可能となります。そのため癌の治療において、より確実に摘出することが可能となります。また前立腺摘出術のように、勃起神経を傷つけたくない場合においても、緻密な剥離が可能となりますので、より安全に手術することができます。また止血も確実に行うことができますので、出血量も少ないことが特徴です。

腹腔鏡下手術の長所

  • 傷が小さく痛みが少ない
  • 正確な剥離操作が可能
  • 出血が少ない

しかし腹腔鏡下手術は、この手術を習熟した医師による高い技術が必要で、医師なら誰でもできる手術ではありません。常磐病院では、これまで多くの腹腔鏡下手術を行ってきた東京女子医科大学泌尿器科田邉教授の指導のもと腹腔鏡下手術を行っています。週に1回以上は腹腔鏡手術の専門家が東京女子医科大学泌尿器科より訪れ手術指導を行っていただいており、非常に良好な手術成績を残しています。