令和3年度 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 2 20 60 141 260 428 816 1298 923 218
令和3年度の退院患者数を年齢階級別に集計しました。
全退院患者数は4,166人。最も多い年齢層は70~79歳で1,298人でした。
当院で最も多い疾患は前立腺癌になりまして、慢性腎不全(透析関連)、膀胱癌と続きます。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
令和3年度はDPC対象病院ではない為、集計結果はありません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 9 0 1 7 62 1 1 7,8
大腸癌 1 35 84 47 125 10 1 7,8
乳癌 46 40 6 7 9 4 1 7,8
肺癌 0 0 0 0 5 1 1 8
肝癌 0 2 0 0 2 0 1 7,8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
初発の5台癌と呼ばれる胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の進行度(Stage)別に患者数を集計しました。
なお一連の治療期間に入退院を繰り返し行った場合は、同一患者に入退院を繰り返した回数分をかけた延患者数としています。
UICC(Unio Internationalis Contra Cancrum)とは国際対がん連合のことで、病期分類は治療前に得られた情報に基づき
①原発腫瘍の広がり、②所属リンパ節転移の有無と広がり、③遠隔転移の有無の3つの要素から示される病期によって分類されます。
進行度(Stage)は0期からⅣ期の5つに分類され、0期に近いほどがんが小さくとどまっている状態であり、Ⅳ期に近いほどがんが広
がっている状態となります。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 6 8.67 61.83
中等症 58 36.14 81.97
重症 11 32.36 83.64
超重症 7 28.71 78.71
不明 0 0.00 0.00
成人の市中肺炎の患者さんについて、重症度別に患者数、平均在院日数、平均年齢を集計しました。
市中肺炎とは病院や介護施設とは関係のない場所で感染した肺炎のことです。
ガイドラインによる評価項目(年齢、脱水状態、呼吸状態、血圧、意識状態など)によって重症度が決定されます。
当院では中等症の患者さんが最も多く、平均年齢は80.44歳でした。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 53 44.58 79.25 22.39
その他 14 52.00 74.57 2.99
発症の3日以内の脳梗塞の患者さんが8割近くを占めています。
急性期の治療が終了した後は、地域の医療機関等と連携して在宅復帰を支援しております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側) 73 0.96 2.77 0.00 66.63
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 56 1.32 5.09 0.00 60.91
K721-4 早期悪性腫瘍大腸粘膜下層剥離術 29 1.41 597 3.45 71.97
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 早期悪性腫瘍胃粘膜下層剥離術 28 1.0 5.79 0.00 73.61
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 27 0.81 1.15 0.00 70.19
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術が最も多くなっております。
前年度もっとも多かった内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術は、外来日帰り手術の割合が多くなってきております。
全体的に腹腔鏡下手術が中心となっております。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 電解質溶液利用のもの 185 1.55 4.64 0.54 74.83
K7811 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの 142 1.40 1.45 0.00 61.75
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 108 0.06 1.00 2.78 76.12
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いるもの) 101 1.00 7.43 0.00 71.77
K841-21 経尿道的レーザー前立腺切除・蒸散術 ホルミウムレーザー又は倍周波数レーザーを用いるもの 87 1.11 4.39 0.00 73.09
一番多い症例は膀胱癌に対する経尿道的手術(TUR-Bt)、次いで尿路結石除去術(TUL)です。何れも内視鏡を使用します。
ロボット手術ですが、常磐病院では平成24年よりダヴィンチを導入、前立腺癌に対しては年間100例以上、通算1,000例以上の実績を有しております。
(前立腺針生検は年間300件以上実施、前立腺癌の早期発見に努めています。)
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側) 腹腔鏡によるもの 25 1.00 2.08 0.00 39.84
K877 子宮全摘術 19 1.00 6.84 0.00 51.84
K867-4 子宮頸部異形成上皮又は上皮内癌レーザー照射治療 12 1.00 0.00 0.00 34.64
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 11 1.00 2.64 0.00 34.64
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 9 1.00 5.67 0.00 47.44
卵巣腫瘍に対する腹腔鏡手術が最も多くなっております。
ついで良性子宮疾患に対する手術、ついで子宮頸部異型性に対する手術となっております。
子宮脱に対するロボット手術も実施しております。
腎臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術 内シャント造設術 単純なもの 59 21.63 38.29 6.78 67.31
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 初回 26 55.38 86.58 15.38 76.88
K6147 血管移植術、バイパス移植術 その他の動脈 10 17.50 100.60 0.00 72.00
K654 内視鏡的消化管止血術 7 22.43 60.57 14.29 78.71
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 5 102.20 91.40 0.00 78.40
透析用のシャントを設置、或いは狭窄・閉塞したシャントを拡張、透析用の人工血管を設置する手術が上位ですが、何れも泌尿器科で実施している手術となります。
当データは退院した際の診療科で集計しているた為、腎臓内科に件数として挙がっておりますことを、ご了承ください。
乳腺甲状腺外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 38 1.00 5.97 0.00 62.47
K4762 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 33 1.00 3.48 0.00 55.61
K4765 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施しないもの 16 1.00 9.00 0.00 60.56
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術 片葉のみの場合 13 1.00 1.92 0.00 60.31
K4766 乳腺悪性腫瘍手術 乳房切除術(腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの)・胸筋切除を併施するもの 6 1.00 10.67 0.00 70.17
腋窩リンパ節に転移があるか否か、センチネルリンパ節生検によって切除する範囲が変わります。
また、乳房切除か部分切除かによって術後日数が変動します。
今年度より甲状腺に対する手術も開始し、着実に実績をあげております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0.00
異なる 3 0.07
180010 敗血症 同一 6 0.14
異なる 38 0.91
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0.00
異なる 3 0.07
180040 手術・処置等の合併症 同一 18 0.43
異なる 7 0.17
入院契機の「同一」とは入院時に、各傷病名にある疾患と診断された患者さんであり、入院契機の「異なる」とは入院後に発症し、診断された患者さんです。
「同一」では「手術・処置等の合併症」が一番多いですが、これは透析を行うために必要なシャントが血栓などで狭窄したり閉塞してしまう症例で、経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行っております。
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