看護師による特定行為の包括同意について
特定行為とは、あらかじめ医師の指示に基づいて作成した手順書に準じて、看護師が診療の補助を行うことです。この行為は特定行為研修を修了し、専門的な知識・技術を身につけた看護師だけが、実践可能な診療補助行為です。
看護師による特定行為を実施するメリットは、常に患者さまのお傍に存在する看護師が医療チームの一員として、患者さまの状態に応じ、迅速かつタイムリーに適切な医療を提供することにあります。
当院は厚生労働省「特定行為に係る看護師の研修制度」の研修機関として指定を受けております。
当院では、この研修を修了し、更に病院から実施することの承認を受けた特定看護師が、11行為の特定行為を実施しています。
区分 | 特定行為 |
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創傷管理関連 | 褥瘡又は慢性創傷の治療のおける血流のない壊死組織の除去 |
創傷に対する陰圧閉鎖療法 | |
ろう孔管理関連 | 胃瘻カテーテル若しくは腸瘻カテーテル又は胃瘻ボタンの交換 |
膀胱瘻カテ―テルの交換 | |
栄養に係るカテーテル管理関連 (中心静脈カテーテル管理) |
中心静脈カテーテルの抜去(UK,CV) |
創部ドレーン関連 | 創部ドレーンの抜去 |
透析管理関連 | 急性血液浄化療法における血液透析機器又は血液透析濾過器の操作及び管理 |
動脈血液ガス分析関連 | 直接動脈穿刺法による採血 |
橈骨動脈ラインの確保 | |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連 | 持続点滴中の高カロリー輸液の投与量の調整 |
脱水症状に対する輸液による補正 |
上記にお示しした特定行為を実施することについて、患者さんは包括同意をもってご了承頂いたものと判断させて頂きます。
ご同意頂けない場合は、外来看護師長、当該病棟の看護師長までお申し出ください。ご同意頂けない場合であっても、治療及び看護上の不利益を被ることはありません。患者さんの個人情報につきましても、適切に管理致します。
特定行為の実践に関するご質問やご意見、ご相談は主治医や看護師、お近くの職員へお気軽にお尋ねください。