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連載「すこやかコラム」Vol.19 始まりました!特定健診と特定保健指導
「特定健診」「特定保健指導」とは、40歳〜74歳までの医療保険加入者を対象に、2008年4月より新制度として実施される健康診断と保健指導のことです。
 
目的は生活習慣病の発症を未然に予防するためにメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者や予備軍を発見し、生活習慣の改善を指導することにより、医療費を削減することにあります。
 
生活習慣病関連の医療費は国民全体の医療費の3割を占めており、高血圧や高脂血症、糖尿病などに代表されるこれらの生活習慣病はほとんどが慢性病であることから様々な合併症を発症する可能性が高く、医療費が更に増加することが予想され、その予防により、医療費を大幅に削減するのが狙いです。
 
では、メタボリックシンドロームとは、どういうことでしょう?
「メタボ」とテレビや新聞などをにぎわしているこの言葉は、内臓脂肪型肥満に加え、高血糖・高血圧・脂肪異常のうち、いずれか2つ以上をあわせもった状態を指すと定義されています。
 
具体的には、
・腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上
・腹囲が男性85cm未満・女性90cm未満でBMI(肥満指数)25以上
 
また、上記の項目に加え、空腹時血糖・血中脂質・血圧・喫煙暦の有無を追加リスクとして該当するかをチェックし、「情報提供」「動機づけ支援」「積極的支援」という3タイプの保健指導を受けることになります。
医療費が高くなるのも問題ですが、なによりもまず病気にはなりたくありませんよね。自分の体は生活習慣を見直すだけで、健康は保てるもの。食事と運動でコントロールしてみませんか?
 
では、どうやってコントロールすればいいのでしょう?
 
内臓脂肪蓄積の指標となる腹囲1cmの減少は、約1kgの体重の減少に相当します。
体重1kg増えるということは(内臓脂肪)7000kcalの食事を余分に摂ったことになります。
では1ヶ月で1kgの減量をするには?
 
< 7000kcal ÷ 30日 = 233kcal >
 
を、現在の摂取カロリーから減らせば良いのです。
 
まず、食事のコントロールから。前回もお話しましたが、食事の記録をつけることで、食べ方のどこに問題があるかわかってきます。(間食が多い・アルコールの多飲・夜食を食べる・外食が多いなど)それらの問題を意識することにより、食事からの摂取カロリーを少なくすることは可能です。
 
次に運動の消費量を増やすには、厚生労働省が2006年7月に発表したエクササイズガイドというものを利用しますと個人個人に合わせたエネルギー消費量を簡単に知ることが出来ます。
 
* エクササイズ(Ex)
ガイドで用いる単位は、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたもの(=メッツ・時)
 
* 1エクササイズに相当するエネルギー消費量(体重によって異なる)
<簡易計算式>
エネルギー消費量(kcal)=1.05×エクササイズ(メッツ・時)×体重(kg)
 
* 健康づくりの(生活習慣病の発症予防)のための身体活動量の目標
目標は、週23エクササイズ(メッツ・時)の活発な身体活動(運動・生活活動=3メッツ以上の身体活動)を行い、そのうちの4エクササイズ以上の活発な運動を行うことが目標なります。
 
1エクササイズに相当する活発な運動量
  遠 足 水 泳 自転車 ゴルフ 軽い
ジョギング
ランニング テニス
(シングル)
強度
(メッツ)
4.0 8.0 4.0 3.5 6.0 8.0 7.0
運動時間 10分 10分 20分 60分 30分 15分 20分
運動量
(Ex)
0.7 1.3 1.3 3.5 3.0 2.0 2.3
体重別エネルギー消費量  
50kg 25kcal 60kcal 55kcal 130kcal 130kcal 90kcal 105kcal
60kg 30kcal 75kcal 65kcal 155kcal 155kcal 110kcal 125kcal
70kg 35kcal 85kcal 75kcal 185kcal 185kcal 130kcal 145kcal
80kg 40kcal 100kcal 85kcal 210kcal 210kcal 145kcal 170kcal
 
これを基に運動を実行すると良いですね。
 
こうして、運動と食事とのコントロールの仕方が理解できたところで、せっかくの春、花も緑も美しい季節になりましたね。運動を兼ねて、お弁当を持って、家族や友達と出かけてみませんか?(ただし、食べすぎ・飲みすぎには注意です!!)本当に簡単なお弁当をご紹介しますね。
調理例:三色丼と生春巻き
材料と成分(一人前)
  分量
(g)
目安量 エネルギー
(kcal)
たんぱく質
(g)
塩分
(g)
三色丼  
ご飯 160 1膳 269 4 0
いり卵  
25 M1/2ヶ 38 3.1 0.1
砂糖 3 小さじ1 12 0 0
サラダ油 4 小さじ1 37 0 0
牛肉しぐれ煮  
牛バラ肉 30   123 4.1 0
醤油 6 小さじ1 4 0.5 0.9
5 小さじ1 5 0 0
みりん 6 小さじ1 14 0.02 0
生姜 適宜        
菜花浸し 30   10 1.3 0
花人参 10   4 0.1 0
TOTAL     516 13.12 1
生春巻き  
ライスペーパー 8 2枚 27 0.4 0.19
サンチュ 20 2枚 2 0.1 0
春雨 (乾) 10   34 0 0
キュウリ 10   1 0.1 0
人参 5   2 0 0
蒸し海老 30 2尾 32 7.2 0.16
チリソース 15 大さじ1 20 0.3 0.6
TOTAL     118 8.1 0.95
フルーツ  
デコポン 100 1ヶ 46 0.9 0
 
**合  計**     680 22.12 1.95
 
作り方
三色丼
 
1.卵は割りほぐして砂糖を加え、フライパンでいり卵を作る。
2.牛肉は、食べ易い大きさに切り、調味料を合わせた鍋に入れて、
  水分がなくなるまで炒り煮する。
3.菜花は5cmに切りそろえ、さっと茹でておく。花人参も茹でておく。
4.器にご飯を盛り付け、1〜3を彩りよく飾る。
 
生春巻き
 
1.生春巻の皮は、霧吹きで水分をかけ戻しておく。
2.春雨は茹でておく。
3.きゅうり、人参は千切りにしておく。
4.春巻きの皮を広げ、野菜、海老を芯にして巻く。
5.3cmに切りそろえ、好みでチリソースで食す。
 
 
 
<Vol.19:コラム担当>
いわき泌尿器科 栄養室
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