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骨粗しょう症について

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「最近、腰や背中が曲がってきた…」
「去年より身長が1cm 以上縮んだ…」

これらの症状は骨粗しょう症によるものかもしれません。骨粗しょう症とは「骨強度の低下を特徴とし、骨折の危険性が増した骨の病気である」と定義されます。骨の強度を示す指標として「骨密度」が一般的に知られていますが、実はそれだけでは骨の強度は分かりません。

骨の構造を分かりやすく例えると「鉄筋コンクリート」です。コンクリートに相当するのが骨密度(カルシウム濃度)で、鉄筋に相当するのが「コラーゲン」といわれるタンパク質です。よって正しくは「骨強度=骨密度+骨質」で示されます。

骨密度の悪化要因としてはビタミンD不足や女性ホルモン欠乏による骨形成の低下があります。骨は常に古い骨を破骨細胞が壊し(骨吸収)、骨芽細胞が新しい骨を作って(骨形成)います。この仕組みを「骨のリモデリング」といいますが、骨粗しょう症の患者さんでは「骨破壊>骨吸収」となっており、骨密度が低下します。

骨質はコラーゲンどうしを「架橋」という仕組みで繋ぎ、その網の目構造にカルシウムを満たす役割を担っています。架橋は通常、正常な酵素反応で繋がっていますが、「最終糖化産物(AGEs)」という異常物質による架橋も存在します。AGEsによる架橋は柔軟性に乏しく、例え骨密度が正常でも骨折の危険性が高まります。AGEsは、体内で血糖値が急激に高まることにより、酵素などのタンパク質に糖が異常に付着し機能を失い、さらにその異常タンパク質が組織に沈着することで細胞や臓器の機能障害を引き起こします。糖尿病の患者さんが骨密度は正常なのに骨折しやすいのは、この一例です。

骨粗しょう症の診療

磐城中央病院では、「整形外科外来」にて骨粗しょう症の診療をおこなっています。下記のスケジュールで診療をおこなっていますので、お気軽にご相談ください。

診察時間案内

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整形外科診察時間
9:00~12:00
14:00~17:00