インフルエンザと感染対策
インフルエンザの感染力は非常に強く、日本では毎年約1千万人、約10人に1人が感染しています。流行性疾患であり、いったん流行が始まると、短期間に多くの人へ感染が広がります。日本では、季節性インフルエンザが例年12月~3月頃に流行し、今季は、9月末に感染が確認されて、その後全国各地で流行が広がり、すでに学級閉鎖などの集団感染が報告されています。インフルエンザについての知識と感染予防対策についてご紹介いたします。
インフルエンザの基礎知識
(1) インフルエンザとは?
インフルエンザは38℃の以上の発熱やせき、のどの痛み、全身の倦怠感(だるさ)や関節の痛みなどの全身症状を呈します。1月から2月が流行のピークです。一般の風邪症状は、鼻水やのどの痛みなどの局所的な症状があり、一年を通しひくことがあります
(2) どうやってうつるの?
飛沫感染と接触感染の2種類があります。飛沫感染は、感染した人がせきをすることで飛んだ、飛沫に含まれるウイルスを、別の人が口や鼻から吸い込んでしまい、ウイルスが体内に入り込むことです。感染した人がせきを手でおさえた後や、鼻水を手でぬぐった後に、ドアノブ、スイッチなどに触れると、その触れた場所にウイルスを含んだ飛沫が付着することがあります。その場所に別の人が手で触れ、さらにその手で鼻、口に再び触れることにより、粘膜などを通じてウイルスが体内に入り感染します。これを接触感染といいます。
(3) うつらないようにするにはどうすればいいの?
飛沫感染、接触感染といった感染経路を断つことが大事です。
- ・人が多く集まる場所から帰ってきたときには手洗いを心がけましょう。
- ・アルコールを含んだ消毒液で手を消毒するのも効果的です。
- ・普段からの健康管理も重要です。栄養と睡眠を十分にとり、抵抗力を高めておくこことも
インフルエンザの発症を防ぐ効果があります。また、予防接種も重要です。 - ・予防接種は発症する可能性を減らし、もし発症しても重い症状になるのを防ぎます。
- ・ただし、ワクチンの効果が持続する期間は、一般的には5か月ほどです。
- ・また、流行するウイルスの型も変わるので、毎年、定期的に接種することが望まれます。
お年寄り、お子さん、妊婦さんはインフルエンザにかかると症状が重くなるので注意が必要です。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、喘息、慢性心疾患、糖尿病といった持病のある方も重症化しやすいので主治医と相談してできるだけ予防接種を受け、感染を防ぎましょう。
(4) どうやって治すの?
インフルエンザの治療には、抗インフルエンザウイルス薬というものがあります。
- ・薬は医師が必要と認める場合にのみ処方されますので、処方された指示に従って服用してください。
- ・症状がある間は水分の摂取も必要です。
汗をかいたときや脱水症状の予防のためにもこまめに水分を補給しましょう。
(5) 医療機関への受診の方法は?
近くにある内科・小児科を受診しましょう。目安としては、比較的急速に38℃以上の発熱があり、せきやのどの痛み、全身の倦怠感を伴う場合はインフルエンザに感染している可能性があります。こういった症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。特に、重症化しやすい方はすぐに医療機関を受診してください。そして以下のような重症化のサインがみられる場合もすぐに受診してください。
| 重症化のサイン | |
| お子さんでは | 大人では |
| 痙攣したり呼びかけにこたえない | 呼吸困難、または息切れがある |
| 呼吸が速い、苦しそう | 胸の痛みが続いている |
| 顔色が悪い(青白) | 嘔吐や下痢が続いている |
| 嘔吐や下痢が続いている | 症状が長引いて悪化してきた |
| 症状が長引いて悪化してきた | — |
(6) インフルエンザにかかったとき、特に気をつけることは?
「他人にうつさない」ことが大事です。同居する他の家族、特に重症になりやすいお年寄りなどにはなるべく接触しないよう心がけ、患者さんはできるだけ他の家族と離れて静養しましょう。
- ・感染予防のため、1時間に1回程度、短時間でも、部屋の換気を心がけましょう。
- ・せきが出るときは、患者さんはマスクをつけましょう。
- ・家族が患者さんと接するときには念のためマスクを着用し、お世話の後は、こまめに手を洗いましょう。
- ・熱が下がったあとも、2日程度は他の人にうつす可能性があります。
熱が下がって症状が治まっても、2日ほど学校に行かないようにし、自宅療養することが望ましいでしょう。 - ・しかし、インフルエンザの感染力はとても強く、このような対策を行っていても
家庭内の誰かにうつしてしまうことがあります。
家族の一人ひとりがインフルエンザ対策に取り組むことが大切です。
以上、インフルエンザについて知っていてほしい内容をまとめました。(厚生労働省健康局 結核感染症課 インフルエンザ一問一答より)この内容については、受付窓口等に配布資料として設置し、患者様への情報提供を行っています。
アルコール手指消毒薬のすすめ
感染予防のため、お店の入口などにアルコール手指消毒剤が設置されています。新型インフルエンザの発生から各所で使用が広まり、自宅での使用も多くなりました。アルコールは、速効性があり、短時間で消毒が可能です。その効果は、塗布してから30秒後に、細菌数は1/3,000に、60秒後には1/10,000~1/30,000へと細菌数を減らすことができるといわれています。流水設備のない場所でも使用が可能で、流水による手洗いに必要なペーパータオルも不要です。よって、いつでもどこでも簡単に実施できます。ただし、見た目に手が汚れている場合には、まず石けんと流水による手洗いが必要になります。使用方法を理解して使用することをお奨めします。
院内の取り組み
病院内では感染委員会が中心となってインフルエンザ対策を強化しています。インフルエンザ様症状がある患者様が来院した場合は、他の患者様への感染を予防するため別室で待機して頂き、診察、インフルエンザ判定検査を行います。速やかな誘導ができるよう症状がある場合は病院スタッフへお声かけください。全ての職員には、インフルエンザ感染拡大予防のため、手洗い、うがいの啓蒙の他、ワクチン接種とマスク着用を義務づけています。院内での感染を防ぐために今後も感染対策に取り組んでいきたいと思います。
手指消毒の手順
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1:適量(15秒ほどで乾く量)を手に取る |
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2:手をカップ状にして指先によく擦り込む (反対の手も同様に) |
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3:両手のひらに塗り広げる |
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4:両手の甲と指の間もしっかり擦り込む |
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5:指の間は両手を組んでしっかり擦り込む |
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6:手を組み合わせて爪にしっかり擦り込む |
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7:親指、特に付け根も忘れずに擦り込む |
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8:最後に両手首までしっかり擦り込む |








